AGCは、「2025NEW環境展/2025地球温暖化防止展」で、2025年6月1日に発売した壁専用太陽光発電システム「カベジュール」と、プレ販売中の既存建物向け太陽光発電ガラス「後付けサンジュール」を披露した。
AGCは、「2025NEW環境展/2025地球温暖化防止展(2025年5月28〜30日、東京ビッグサイト)で、同年6月1日に発売した壁専用太陽発電システム「カベジュール」と、プレ販売中の既存建物向け太陽光発電ガラス「後付けサンジュール」を披露した。両製品ともに同社が販売している建材一体型太陽光発電ガラス「サンジュール」を活用した製品となっている。
サンジュールは主にセル(太陽電池素子)とガラスから成る。モジュールに組み込まれる各セルは、間隔を調整することで採光を確保しながら発電が行える。ガラスは熱処理ガラスを使用した合わせガラスのため、破損しても破片が飛散しにくい。断熱効果がある合わせ複層ガラスタイプもラインアップしている。
近年、都市部を中心としたエリアでは太陽光パネルの設置で必要な広いスペースを確保できないという課題がある。この解決策として開発されたのがカベジュールだ。カベジュールは未使用の壁面を発電スペースとして使える太陽光発電システムで、AGCと外装材メーカーのノザワが共同開発した。
このシステムは、ノザワの押出成形セメント板/壁材「アスロック」にサンジュールを装着できる工法「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法」を採用することで、サンジュール本体への加工を不要としている。AGCの説明員は「アスロックレールファスナー太陽光パネル設置工法は、アスロックに取り付けたレール上にサンジュールをはめ込むことで固定する。施工性にも優れ簡単に取り付けられる。ただし、アスロックがあるため内側からは採光がとれない」と話す。
加えて、層間変位に対応する仕様のため地震でも外れにくい他、留付耐力にも優れるため安心して取り付けられる。
後付けサンジュールは、窓のサッシ部分に取り付けたレール上にサンジュールをはめ込むものだ。窓際のスペースに室内側からそのまま施工できるため、大規模な改修工事が必要ない。さらに、配線が見えない設計枠を採用しているため、窓際のデザインへの影響も少ない。
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