10年越しでJTAGデバッガの新製品を発売、Rustのデバッグにも対応組み込み開発ニュース

京都マイクロコンピュータは、JTAGデバッガ「PARTNER-Jet3」を発売した。最先端のデバッグテクノロジーを搭載し、CPUコアや半導体ベンダにも縛られず、さまざまなシステム開発で利用できる。

» 2025年06月04日 14時00分 公開
[MONOist]

 京都マイクロコンピュータは2025年5月22日、JTAGデバッガ「PARTNER-Jet3」を発売した。PARTNER-Jet3 Model10は15万円、トレース機能付きのModel15は25万円(各性別)で受注を開始している。

 同製品は2014年リリースのPARTNER-Jet2の後継機だ。ソースコードデバッガとしてマルチコア対応の他、LinuxなどのOSアプリケーションのデバッグ対応、実行停止せずアプリケーション状態を監視するRAMモニター機能など、最先端のデバッグテクノロジーを搭載。従来のC/C++言語だけでなく、Rust言語でのデバッグにも対応する。

 組み込みシステム向けCPUとしてArmコア、RISC-Vコアに対応しており、CPUコアや半導体ベンダーに縛られず、さまざまなシステム開発で利用できる。

 PARTNER-Jet3デバッグシステムは、JTAGエミュレーター、JTAGプローブ、WindowsPCで動作するPARTNERデバッガソフトウェアで構成される。

キャプション JTAGデバッガ「PARTNER-Jet3」の製品構成[クリックで拡大] 出所:京都マイクロコンピュータ

 製品をロングライフ化するため、主要部品は長期供給に実績のある半導体部品を採用。また、製品開発およびサポート体制は全て国内で構築し、技術サポートやドキュメントなども日本語で対応する。

 既存のPARTNER-Jet2の設定を含むプロジェクトファイルは、PARTNER-Jet3でも使用可能だ。そのため、現在PARTNER-Jet2を使用している開発チームでも、PARTNER-Jet3を追加導入できる。

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.